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考えごとが多い夜のための処方箋

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はじめに — 夜中の二時の法廷

不思議なものです。昼間はどうにかやり過ごせていたことが、電気を消して横になった瞬間、一斉に召喚されます。今日の会議での失言、まだ返信できていないメッセージ、来月の不確かなあれこれ、そして5年前の黒歴史まで。夜中の二時の頭の中は、検察官だけがいて弁護士のいない法廷になります。

まず知っておいてほしいことがあります。これはあなたの精神力が弱いからではありません。夜は構造的に、心配ごとに有利な時間なのです。注意を奪ってくれる刺激がなく、判断力を担う前頭前野は一日分の疲労で機能が落ちていて、体は覚醒と睡眠のあいだの中途半端な状態にあります。つまり、心配ごとが最も力を持ち、それを扱うはずの理性が最も弱いのが夜という時間帯です。リングが傾いていると知っているだけでも、夜の考えごとを少しだけ信じすぎずにいられます。

この記事はヒーリングシリーズの第三回、考えごとが多い夜のための処方箋です。

反芻は問題解決ではない — まずその錯覚から

夜の考えごとがしつこいのは、それが役に立つ作業のように感じられるからです。「この心配をいま最後まで考え抜けば、何かが解決しそうだ」という感覚です。

心理学者のスーザン・ノーレン・ホークセマ(Susan Nolen-Hoeksema)が生涯をかけて研究した反芻(rumination)の正体は、その正反対です。反芻は問題解決のように見えますが、実際には同じトラックを回り続ける思考の空回りです。彼女の研究は、反芻が問題解決能力を高めるどころか、気分を下げ、実行を遅らせ、うつのリスクを大きくすることを繰り返し示しました。

見分け方は簡単です。考えが「次に何をしようか」(計画)へ動くなら思考で、「なぜああしたんだろう、どうしてこうなったんだろう」(原因と自責)をぐるぐる回るなら反芻です。そして夜中の二時の脳は、ほとんどいつも後者しかしません。ですから、ルールをひとつ決めておくとよいのです。**夜には人生の大事な結論を出さない。**夜の結論は、たいてい朝の自分が棄却する結論だからです。

処方1 — 心配を禁止せず、予約しましょう

「心配するのはやめよう」という決意は失敗します。シロクマのことを考えるなという指示がシロクマばかり思い浮かばせるように、思考の抑制は逆説的にその思考の頻度を増やします。

認知行動療法が使うのは禁止ではなく予約です。心配時間(worry time)と呼ばれる技法です。昼間のひとつの時間帯(例: 午後5時、15分)を心配専用の時間として決めておきます。夜に心配が浮かんできたら、こう言うのです。「その案件は明日の5時に扱う。受け付けた」と。

滑稽に聞こえますが、効果の原理はしっかりしています。心配をなくすのではなく、心配との約束を守る脳をつくるのです。実際に5時に15分間、心配リストを眺めてみると、二つのことに気づきます。夜には巨大だった心配のかなりの部分が、昼の光の下では色あせていること。そして残った本物の心配は、そのほとんどが「次の行動」ひとつに翻訳できることです。

処方2 — 頭の外に書き出しましょう

心配が夜にリピート再生される理由のひとつは、脳がそれを忘れてはいけない未決の案件として扱っているからです。未完了の課題が心に浮かび続けるこの現象のせいで、脳は夜通し同じ案件を通知のように何度も表示し直します。

解決策は保存場所を移すことです。寝る前の5分、頭の中のものを全部紙に書き出します。ブレインダンプです。形式も文章力も要りません。心配ごと、やること、浮かんだアイデアをリストにして、明日処理するものの横に矢印をひとつ引いておくだけです。ベイラー大学のマイケル・スカリン(Michael Scullin)研究チームの実験では、寝る前の5分間で明日のやることリストを書いたグループは、すでに終えたことを書いたグループより有意に早く眠りにつきました。紙に書かれた案件は、脳がもう抱えていなくてもよいからです。

書くついでにもう一行足すなら、今日どうにかやり遂げたことをひとつ書いてみてください。夜の法廷に弁護士を一人立てる仕事です。

処方3 — まず体のスイッチを下ろしましょう

考えと考えで戦うのは、夜には勝ち目の薄いゲームです。アプローチを変えて体から始めるほうが早いのです。

  • 吐く息を長く。体が先ですの回で扱った生理的ため息 — 二回吸って長く吐く — を数回。覚醒のボリュームそのものを下げます。
  • **体を温めましょう。**寝る1〜2時間前の温かいシャワーは、その後の深部体温の低下を助け、眠りにつきやすくしてくれます。
  • **画面と時計を遠ざけましょう。**夜中に時計を確認するのは、「もう三時だ、四時間しか眠れない」という新しい心配を追加するだけです。時計は裏返して、スマートフォンは手の届かない場所へ。
  • **20分ルール。**20分以上眠れなければベッドから出て、暗い照明の下で退屈なものを読み、眠くなったら戻ります。ベッドが「心配する場所」として学習されるのを防ぐ、睡眠クリニックの標準処方です。

処方4 — 思考のチャンネルを変える技術

体を落ち着かせたら、最後は思考のチャンネルです。心配の回路は論理的な連鎖で回っているので、連鎖できない入力を与えると力を失います。

認知科学者のリュック・ボードイン(Luc Beaudoin)が提案した認知シャッフル(cognitive shuffle)がその原理です。何でもいいので単語をひとつ選び(例:「うみ」)、「う」で始まる無関係な単語を、イメージとともにひとつずつ思い浮かべます。うさぎ、うちわ、うでどけい。互いにつながらないイメージの羅列は、心配の物語を断ち切りながら、眠りに落ちる直前の自然な思考の形(とりとめのないイメージの断片)を真似ます。羊を数えるより効果的なのは、「連鎖を断つ」という設計が組み込まれているからです。

同じ原理で、好きな映画のワンシーンをとても細かく思い返すこと、行ったことのある旅の道のりを順番に歩き直してみることのような「感覚的で無害な想像」も、よいチャンネルになります。

おわりに — 夜の自分にあらかじめ書いておく言葉

最後に、考えごとの多い夜が多い方へ、小さな提案をひとつしたいと思います。調子のよい昼間のうちに、夜の自分へ宛てた短いメモをあらかじめ書いておくのです。たとえばこんなふうに。

「いまあなたがしている心配のほとんどは、朝になれば小さくなっているはずだよ。それは、いまのあなたがその心配を判断できる状態にないということでもあるんだ。今日は判決を下さずに、受け付けるだけにしよう。明日の私が明るいところでもう一度見るから」

夜の考えごとは、暗闇の中でその大きさを膨らませます。私たちのすべきことは、それと戦って勝つことではなく、判決を朝まで延期することです。朝のあなたは、夜のあなたよりいつも少しだけ公正な判事なのですから。