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필사 모드: ビデオ会議 & 非同期ミーティングツール 2026 — Zoom / Google Meet / Teams / Loom / Granola / Read.ai / Fathom / Jitsi 徹底比較

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プロローグ —「会議室」という言葉が意味を半分失った年

2020年初頭、全員が突然 Zoom をインストールした。それ以前は会議室に集まっていた。2026年5月の今、「会議室」という言葉は半分死んでいる。

その代わりに置かれたのは4種類のツール群だ。

- **リアルタイム動画**: Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webex

- **カジュアル音声 / 短い通話**: Slack Huddles、Discord、Around

- **非同期動画メッセージ**: Loom(Atlassian が $975M で買収)、Tella

- **AIノート / 文字起こし**: Granola、Read.ai、Otter.ai、Fathom、MeetGeek、Krisp Notes

そしてこの4種類の上に、さらに **営業コール・インテリジェンス**(Gong、Avoma、Chorus.ai)、**オープンソース / ブラウザ系**(Jitsi、BigBlueButton、Whereby、Wire)、**ハードウェア**(Plaud Note)、**日本・韓国ローカルツール**(V-CUBE、カカオワーク Meet、NAVER Works Meet)が積み重なっている。

本稿はこの地図を一度に見せる。どのチームがどのツールを選ぶべきか、何が消えて何が伸びているか、そして2026年のミーティング文化がどう再編されたか。

第1章 · 2026年ミーティングツール地図 — 4 + 3 分類

ミーティングツールを一括りにするのは難しい。まずカテゴリを整理しよう。

[リアルタイム・ビデオ会議]

Zoom · Google Meet · Microsoft Teams · Webex · GoToMeeting

|

+-- エンタープライズ(Teams/Webex)、SMB(Zoom)、消費者・教育(Meet)

[カジュアル音声 / 短い通話]

Slack Huddles · Discord Stage · Around · Huddle系

|

+--「会議を予約せず、5分だけつなぐ」

[非同期ビデオメッセージ]

Loom · Tella · Vidyard · Bubbles

|

+--「これは会議じゃなくて動画メモ」

[AIノート / 文字起こし]

Granola · Read.ai · Otter.ai · Fathom · MeetGeek · Krisp Notes

|

+-- 別途ボット vs ノートPCローカル取得

[営業コール・インテリジェンス]

Gong · Chorus.ai (ZoomInfo) · Avoma

|

+--「この通話には売上が懸かっている」級

[オープンソース / ブラウザ / セキュリティ]

Jitsi Meet (8x8) · BigBlueButton · Whereby · Wire Meet

|

+-- セルフホスト、教育、セキュリティ重視

[ハードウェア / ローカル]

Plaud Note · V-CUBE · カカオワーク Meet · NAVER Works Meet

1つの会議が複数のカテゴリを同時に通過するのが普通だ。Zoom で入って、Granola がメモを書いて、Slack Huddle で素早く繋いで、結果を Loom 動画で不参加者に共有する — これが2026年の平均だ。

第2章 · Zoom + AI Companion — 依然としてリーダー

Zoom は2025年も第1位だったし、2026年現在も第1位だ。ただし1位の意味は変わった。

**Zoom AI Companion**(2023年9月リリース、当初は「Zoom IQ」)が有料プランに無料同梱されたことで、Zoom は「ビデオ会議アプリ」から「会議OS」へとポジションを移した。

| 項目 | 内容 |

|---|---|

| リリース | 2023年9月(AI Companion) |

| 価格戦略 | 有料 Zoom Workplace に無料同梱 — 追加料金なし |

| 機能 | リアルタイム要約 · 議事録 · アクションアイテム · チャット要約 · メール下書き · ホワイトボード生成 |

| 企業 | Zoom Video Communications, Inc.(NASDAQ: ZM) |

| 市場シェア | グローバル・ビデオ会議で約55%(Gartner 推定) |

なぜ依然リーダーか

- **品質の一貫性**: ネットワークが揺れても Zoom が最も安定している。ビデオコーデック(H.264、AV1 対応)、パケット損失復旧、適応ビットレートが最も成熟。

- **AI Companion の「同梱」戦略**: Otter や Fathom のように別途課金する必要がない。会議開始と同時に「Summarize the meeting so far」の一言で終わる。

- **Zoom Phone**: Zoom はもはや会議アプリではない。Zoom Phone(VoIP)、Zoom Team Chat(Slack 競合)、Zoom Whiteboard、Zoom Mail まで — Workplace 一束にまとめた。

- **Zoom Rooms**: ハイブリッド会議室ハードウェア市場も押さえた。

短所 / 変化

- **Workplace リブランド**の混乱: 2024年に「Zoom Workplace」へ名称変更したことで既存ユーザーが混乱。

- **AI Companion 2.0**(2024年末発表) — 他の会議を検索して答える機能が増えたが、「自分の会議映像が学習に使われるのか」という懸念がついて回る(Zoom は「顧客データは学習に使わない」と明記)。

- エンタープライズでは Teams に押される事例が増加。

誰が選ぶべきか

- 外部ミーティングが多い会社(クライアントコール)

- 速く安定した会議が最優先の SMB

- AIノートを別途課金せずに使いたいチーム

第3章 · Google Meet(Workspace + Gemini)

Google Meet は2020年に Hangouts Meet からリブランドされて以来、Google Workspace の標準会議ツールとして定着した。

| 項目 | 内容 |

|---|---|

| 企業 | Google LLC(Alphabet) |

| ネイティブ統合 | Workspace 全体 — Calendar、Gmail、Drive、Docs |

| AI機能 | Gemini ベースの文字起こし、「take notes for me」、自動要約 |

| 価格 | Workspace プランに同梱(Business Starter $7/user/month から) |

強み

- **Calendar / Gmail 統合が深い**: 会議を予約すれば自動で Meet リンク。Gmail で「この会議どうなった?」と聞けば Gemini が要約を持ってくる。

- **ブラウザだけで動作**: インストール不要。外部ゲスト招待が最も簡単。

- **Gemini 統合**: 2024年から Workspace Business 以上に Gemini が統合され、会議中に「summarize what was just said」などのコマンドが自然に通る。

- **「Take notes for me」**: 会議終了後に Google Doc に自動でまとめられる。

短所

- 外部ユーザーには Zoom ほど馴染みがない。

- ブレイクアウトルーム、同時通訳、高度なウェビナー機能は Zoom に劣る。

- AI機能は Workspace Business Standard 以上でのみ解放。

誰が選ぶべきか

- すでに Google Workspace を使う会社(別途課金不要)

- 学校 / 教育機関(G Suite for Education)

- 外部ゲストが多く「リンクをクリックするだけ」が重要なチーム

第4章 · Microsoft Teams — エンタープライズ標準

Teams はもはや「Microsoft 365 のおまけ」ではない。2026年現在、エンタープライズでは最も普遍的な会議 + チャット + コラボ・プラットフォームだ。

| 項目 | 内容 |

|---|---|

| 企業 | Microsoft Corporation |

| 統合 | M365 全体 — Outlook、OneDrive、SharePoint、Office、Loop |

| AI | Microsoft Copilot for Teams — 会議要約、「この質問に答えて」、アクションアイテム |

| 価格 | M365 Business Basic $6/user/month から、Copilot は別途 $30/user/month |

2024-2025 の変化

- **EU/EEA で Teams を M365 から分離**: EU 反トラスト調査後、Microsoft は2024年に Teams を M365 ライセンスから分離して別売開始(EU は2023年、全世界は2024年4月)。

- **Copilot for Teams**: 会議の文字起こしの上で動作 — 「John は何と言った?」「決まったことは?」に即答。

- **Microsoft Loop 統合**: 会議で生成された決定 / タスクが Loop ページに自動整理。

強み

- **エンタープライズIT互換性**: Active Directory、Intune、Conditional Access、DLP、eDiscovery — IT部門が欲する制御機能が全部入っている。

- **チャネル型協業**: Slack と異なりチャネルが SharePoint サイトと1:1対応。ファイルガバナンスが強い。

- **会議後アクションの統合**: 会議で生成されたタスクが Planner / To Do に流れる。

短所

- 重い。UIが複雑で、クライアントのメモリ使用量が大きい。

- 外部ゲスト招待のフローが依然ぎこちない。

- Copilot は別途ライセンスが高い($30/user/month)。

誰が選ぶべきか

- すでに M365 を使うエンタープライズ

- 規制産業(金融、医療、政府)

- チャネル + ファイル + 会議を1つのツールにまとめたい IT チーム

第5章 · Slack Huddles + Discord Stage — カジュアル音声

会議ではない会議。「5分だけ繋いで話そう」の領域。

Slack Huddles

2021年リリース後、急速に定着。2026年現在 Slack ユーザーなら会議を予約せずチャネル / DM のヘッドフォン・アイコンを一度押すだけで音声通話が始まる。ビデオ、画面共有、そして2024年から AI 要約(「Huddle summary」)まで付いた。

- 長所: Slack 内部で完結。外部ツールを経由しない。

- 短所: Slack 有料プランが必要。外部ゲストとは使えない(ワークスペース内部専用)。

Discord Stage Channels / Voice Channels

Discord は当初はゲーマー向けツールだったが、2026年現在は開発者コミュニティ・OSSプロジェクト・クリエイターコミュニティ・学習グループの標準音声ツール。

- **Voice Channels**: 入れば即音声 — 会議を「予約」しない。

- **Stage Channels**: スピーカー / リスナー分離。パネル、AMA、トークに最適。

- **Activities**: YouTube Watch Together、Among Us ミニゲーム、ホワイトボード。

| ツール | 向いている状況 |

|---|---|

| Slack Huddles | 社内 1:1 / 小規模協業 |

| Discord Voice | オープンコミュニティ、常時オンの音声部屋 |

| Discord Stage | トーク・パネル・AMA |

第6章 · Around / Mmhmm — 小チーム狙いも厳しい道

2020-2021年のパンデミック狂騒の中、「Zoom は形式的すぎる / 重すぎる」を掲げる後発組がいた。

Around(2020-)

- 顔をクロップして小さな円形動画に — 画面スペースを節約

- ノイズキャンセル強力

- 「small group, focused work」コンセプト

- 2021年シード以降、大型ラウンドなし — 2026年現在ユーザー基盤が頭打ち

Mmhmm(2020-、Phil Libin / 元 Evernote CEO)

- 仮想カメラ — 発表スライド + 発表者が同一フレームに

- 非同期ビデオメッセージにも対応

- 2021年 $35M シリーズBの後資本圧力、2023年に大規模レイオフ

- 2026年現在も存続 — 一部の発表者 / マーケター層には愛されるがメインストリーム進入は失敗

**教訓**: 「Zoom 代替」だけではビジネスモデルが弱い。会議市場はネットワーク効果 + エンタープライズIT統合が決定打。

第7章 · Loom(Atlassian、$975M)— 非同期ビデオの標準

Loom は2025年も非同期ビデオメッセージの事実上の標準だ。そしてもはや独立会社ではない。

| 項目 | 内容 |

|---|---|

| 買収 | 2023年10月、Atlassian が $975M で買収 |

| 用途 | 画面録画 + 顔 — 5分の動画を「会議の代わりに」送る |

| 統合 | Jira、Confluence、Trello、Slack、Linear |

| AI機能 | 自動チャプター、文字起こし、要約、自動翻訳字幕 |

なぜ標準になったか

- **録画が1クリック**: ブラウザ拡張 / デスクトップアプリ / モバイル、どこからでも。

- **共有リンクが即時**: 録画終了時点でクリップボードに URL が入っている。

- **文字起こし + チャプター**: 視聴者が動画全体を見ずに要点を掴める。

- **Atlassian 連携**: 2024-2025年で Jira イシューに Loom 動画が埋め込まれる流れが加速。

なぜ非同期ビデオが重要か

会議を予約するコスト — 日程調整、30分単位の消費、時差 — は高い。Loom は「この説明は5分の動画で十分」というケースを救う。

- コードレビュー: 変更意図を5分動画で

- デザイン・ハンドオフ: Figma の上で動画で説明

- 採用 / オンボーディング: 同じ動画を100人に送る

- 分散チーム: 非同期で進める — 韓国チームが寝る前に録画 → 米国チームが起床後に視聴

短所

- 無料プランが25動画、5分上限に縮小(2022年)。

- Atlassian 統合後、価格上昇。

第8章 · Tella — Loom 代替

Loom が事実上の標準だが、「録画後の編集」をもっと綺麗にしたいユーザーには Tella が人気。

| 項目 | 内容 |

|---|---|

| 企業 | Tella(独立) |

| 差別化 | ブラウザベース録画 + 複数クリップ編集(タイムライン)+ 背景 / レイアウト・テンプレ |

| 用途 | マーケティング動画、チュートリアル、デモ、コース・コンテンツ |

| 価格 | $19/month から |

Loom が「録画して送る」が本質なら、Tella は「録画 + 編集してコンテンツにする」だ。YouTube 動画、コース講義、デモ動画により適する。

第9章 · Granola — 2024年AIノート新星

2024年に最も話題になった AI ノートツールが Granola だった。

| 項目 | 内容 |

|---|---|

| リリース | 2024年5月(ロンドン / SF 拠点) |

| シード / シリーズA | 2024年5月、$20M シリーズA — Spark Capital リード |

| 差別化 | 「会議ボット」なし — ノートPCで直接オーディオ録音 + AI 整理 |

| OS | macOS 優先、Windows はベータ |

| 価格 | 無料 25回/月、Pro $18/month |

なぜ爆発したか

既存の AI ノートツール(Otter、Read.ai)は会議に「ボット」が入った。「Read.ai is joining the meeting」のような通知が他参加者にも見えた。雰囲気を壊すという不満が多かった。

Granola はノートPCで直接システムオーディオを取得する。ボットが会議に入らない。他人は気付かない。

- **自分の短いメモ** + **AIが聞いた文字起こし**を組み合わせて、会議後に整理されたノートを生成。

- **macOS ネイティブ** — 速くて軽い。

- **Notion / Slack / Linear / HubSpot 統合**: ノートを1クリックで送る。

短所

- 自分のノートPCでしか動かない — 会議に参加できなければノートも得られない。

- Windows 対応が遅れた(2025年にようやくベータ)。

- 他参加者の同意なき録音という倫理問題(カリフォルニアなど両当事者同意州では法的にも問題になり得る)。

誰が選ぶべきか

- 1人 / コンサル / 単独 PM

- 「ボットなし」会議を好むチーム

- Notion / Linear / Slack ベースのワークフロー

第10章 · Read.ai / Otter.ai / Fathom / MeetGeek — AIノート競争

Granola がノートPC直接取得なら、こちら側は **ボットが会議に入る** 方式。それぞれ違う強みがある。

Read.ai

- 2021年シアトル発、2023年に $21M シリーズA

- 会議の「センチメント」「エンゲージメント」などメタ分析が強み

- 会議ボット + Slack / Teams チャットの文字起こしまで対応

- 価格: 無料 5 ミーティング/月、Pro $19.75/user/month

Otter.ai

- 2016年リリース、AI文字起こしの元祖

- Zoom / Google Meet / Teams すべてに対応のボット統合

- Otter AI Chat — 会議後に「決まったことは?」とクエリ

- 価格: 無料 300分/月、Pro $10/month

- 強み: 精度 + 検索可能アーカイブ

Fathom

- 2020年リリース、「free forever for individuals」ポリシーで人気

- Zoom 統合が最もスムーズ

- AI 要約、アクションアイテム、CRM 統合(Salesforce / HubSpot)

- 個人ユーザーには事実上無料 — Team プランは $24/user/month

MeetGeek

- 欧州拠点(ルーマニア)、2020年リリース

- 会議後の「コンテンツライブラリ」 — 全会議を検索可能な資産に

- 営業 / RevOps カラーが強い

- 価格: 無料 5 ミーティング/月、Pro $19/month

Krisp Meeting Notes

- Krisp(ノイズ除去)にノート機能を追加

- ボットなしのローカル取得(Granola 類似)

- Krisp Pro ユーザーには追加料金なし

比較マトリクス

| ツール | ボット | 個人価格 | 強み |

|---|---|---|---|

| Granola | なし(ローカル) | Pro $18/month | macOS、クリーン、ノートPC取得 |

| Read.ai | あり | Pro $19.75/month | センチメント分析 |

| Otter.ai | あり | Pro $10/month | 精度、検索 |

| Fathom | あり | 個人無料 | Zoom 統合、無料 |

| MeetGeek | あり | Pro $19/month | コンテンツライブラリ |

| Krisp Notes | なし(ローカル) | Krisp Pro に同梱 | ノイズ除去 + ノート |

第11章 · Krisp — ノイズ除去の標準

Krisp は会議ツールではなく、会議を **改善する** ツールだ。AI でノイズ / エコーを除去。

| 項目 | 内容 |

|---|---|

| リリース | 2017年 |

| 差別化 | 仮想マイク — Zoom / Meet / Teams どのアプリでも動く |

| 追加機能 | メモ / 録音 / 要約(Krisp Notes) |

| 価格 | 無料 60分/日、Pro $8/month |

なぜ依然価値があるか

リモート + カフェ + 家族のいる家 + 犬 — ノイズの源は減らない。Zoom、Meet、Teams もそれぞれノイズキャンセルを強化したが、Krisp のモデルは依然として一枚上手という評価が多い。

特にコールセンター / BPO / 営業チームでは Krisp が標準ツール。2024-2025年にコールセンター市場で急速にシェアを伸ばした。

第12章 · Whereby / Jitsi / BigBlueButton / Wire — オープンソース・ブラウザ・セキュリティ

エンタープライズではない用途 — 教育、コミュニティ、セキュリティ重視 — には別の選択肢がある。

Whereby

- ノルウェーの Telenor 傘下

- **ブラウザだけで動作** — インストール不要、リンクをクリックで入室

- **埋め込み API**: 自社アプリにビデオルームを埋め込める(テレヘルス、コーチング・アプリで人気)

- 価格: 無料(2人)、Pro $8.99/user/month

- 強み: 軽量、埋め込み可能、外部ゲスト摩擦低

Jitsi Meet(8x8)

- **オープンソース**(Apache 2.0) — meet.jit.si は公開無料サービス

- セルフホスト可能 — 社内に立てられる

- 2018年に Atlassian から 8x8 に売却

- 強み: 無料、データ主権、起動が速い

- 短所: 大規模会議(50人以上)の安定性、AI機能不足

BigBlueButton

- **オープンソース**、**教育特化**

- ホワイトボード、出席、ポール、ブレイクアウトルームが強力

- Moodle、Canvas、Schoology などの LMS と統合

- 2020-2021パンデミック期に広く採用、2026年現在も大学 / K-12 で広範

- セルフホストが基本(サーバー運用が必要)

Wire Meet

- **エンドツーエンド暗号化** — メッセンジャー Wire の会議機能

- 欧州拠点(スイス / ベルリン)、GDPR フレンドリー

- 政府 / 法務 / セキュリティ・コンサルで採用

| ツール | ライセンス | 強み | 短所 |

|---|---|---|---|

| Whereby | 商用 | ブラウザ、埋め込み可 | 大規模会議に不向き |

| Jitsi Meet | Apache 2.0 | 無料、セルフホスト | AI機能弱い |

| BigBlueButton | LGPL | 教育特化、ホワイトボード | セルフホスト必要 |

| Wire Meet | 商用(オープンソース・クライアント) | E2E 暗号化 | ユーザー層狭い |

第13章 · Webex / GoToMeeting / BlueJeans(RIP)— エンタープライズ

レガシー・エンタープライズ会議ツール群。かつての市場の主。

Cisco Webex

- 1995年スタート、2007年に Cisco が $3.2B で買収

- 依然として大企業、政府、通信事業者で強い

- 2024年から Cisco AI Assistant が Webex に統合 — 会議要約、リアルタイム翻訳

- 「Webex Suite」— Calling、Messaging、Meetings、Devices 一括

- 短所: UI / UX が Zoom / Teams より劣るとの評価、新規ユーザーには馴染みが薄い

GoToMeeting(GoTo)

- LogMeIn 時代から — 2022年に GoTo へリブランド

- 中小企業 + ウェビナー市場

- 2026年現在の市場シェアは微少、命脈維持中

BlueJeans by Verizon — RIP 2024年3月

- 2009年スタート、2020年に Verizon が約 $400M で買収

- **2024年3月に終了** — Verizon が2023年11月に事業撤退を発表

- 「通信事業者がビデオ会議を買収するとうまくいかない」の教科書的事例

> Verizon の BlueJeans 買収(2020)は、コロナ直後のビデオ会議狂騒の頂点で起きた。4年後に市場は Zoom / Teams / Meet の3強体制に固まり、BlueJeans は差別化に失敗した。

エンタープライズでも Zoom と Teams が定着していくにつれ、Webex 以外のレガシーは徐々に居場所を失っている。

第14章 · Avoma / Gong / Chorus.ai — 営業コール・インテリジェンス

営業コールは普通の会議と違う。売上に直結するからだ。それゆえ別カテゴリが生まれた — **Conversation Intelligence**。

Gong

- 2015年リリース、2021年に $250M シリーズE — バリュエーション $7.25B

- 営業コール録音 + AI 分析 — 「どの単語がクローズと相関?」「トップ営業はどう話すか?」

- Salesforce / HubSpot / Outreach 統合

- 価格: 非公開(通常 $1,200/year/user+ から)

Chorus.ai(ZoomInfo)

- 2017年リリース、2021年に ZoomInfo が $575M で買収

- Gong に類似の機能、ZoomInfo のデータと結合

- B2B 営業インテリジェンスの統合バンドルの一部

Avoma

- 2018年リリース、より軽量な SMB 向け代替

- 会議ノート + インテリジェンスを統合

- 営業だけでなく CS、コーチングにも使用

- 価格: 無料プランあり、Pro $24/user/month

何が違うか

普通の AI ノートツール(Otter、Granola)は「会議を記録する」。営業コール・インテリジェンスは「ディールを診断する」。

- どの時点で talk-to-listen 比率が崩れたか

- いつ価格の話を切り出したか

- 競合の名前が何回出たか

- 次のアクションが固まったか

- ディール・ステージが正しく更新されたか

営業マネージャーはこのデータでコーチングする。だから価格帯は一般ノートツールの10倍以上だ。

第15章 · Plaud Note — ハードウェア AI ノート(2024 話題)

ソフトウェア中心の領域に、突然ハードウェア1点が割り込んだ。

| 項目 | 内容 |

|---|---|

| リリース | 2023年末、2024年に爆発 |

| 企業 | Plaud(北京 / 東京) |

| 形状 | クレジットカード厚のデバイス — マグネットで iPhone の背面に貼り付く |

| 機能 | 一度押せば録音 → クラウドアップロード → 文字起こし + 要約 |

| 価格 | ハードウェア約 $159、サブスク $9.99/month から |

なぜ伸びたか

- **オフライン会議**も捉える — カフェで、会議室で、ランチで。

- **ボット問題なし** — デバイスが聞く。

- **物理ボタン**: アプリ起動も録音タップも不要。一押し。

- **iPhone 背面に貼る設計**: 自然に持ち歩ける。

2024年を通じてベストセラー・ガジェット・リストに頻出。日本 / 韓国でも並行輸入または正規流通で急速に広がった。

短所 / 懸念

- 他人の同意なき録音の倫理 / 法的問題(特に両当事者同意州で)。

- クラウド依存 — 機密性の高い社内会議には不適。

- バッテリー、紛失リスク。

競合

Plaud の成功を受けて Limitless Pendant、Bee AI、Friend など各種 AI ウェアラブルが続いた。2026年現在、カテゴリが定着するかは未確定。

第16章 · 韓国 / 日本 — カカオワーク Meet、NAVER Works Meet、V-CUBE

韓国

- **カカオワーク Meet**: カカオのコラボツール内蔵の会議機能。中小企業、カカオ生態系ユーザー。

- **NAVER Works Meet**: NAVER WORKS(旧 LINE WORKS)内蔵。日本・韓国の SMB に人気。

- 大企業: 大半は Microsoft Teams または Zoom が標準。セキュリティ重視は Webex または閉域網会議ツール。

- 通信事業者(KT、SKT)自社の会議ソリューションもあるが市場影響力は小さい。

日本

- **V-CUBE**: 日本国産ビデオ会議の第一世代。1998年設立、2008年上場。政府 / 大企業 / 金融で採用。

- **NTT Stadium**: NTT 運営のメタバース + 会議結合プラットフォーム。

- **LINE WORKS Meet**: LINE(現 LY Corp.)のコラボツール — 韓国・日本・東南アジアの SMB に普及。

- **Zoom と Teams**: 日本も外資系企業、IT 企業を中心に標準化が進む。

ローカルツールが生き残る理由

- データ主権(政府 / 金融が国内サーバを要求)

- 日本語 / 韓国語の音声認識精度(Otter は英語中心)

- 既存協業エコシステムとの統合(KakaoTalk、LINE)

- 政府 / 公共調達要件

第17章 · 誰が何を選ぶか — シナリオ別

1人 / フリーランス / コンサル

- **会議**: Google Meet(Workspace 使用時)または Zoom 無料

- **ノート**: Granola(macOS)または Fathom(無料)

- **非同期動画**: Loom 無料または Tella

- **ノイズ除去**: Krisp 無料

スタートアップ(10-50人)

- **会議**: Zoom Workplace Pro + AI Companion

- **チャット**: Slack + Huddles

- **ノート**: Granola Pro または Fathom Team

- **非同期**: Loom Business

- **営業コール(該当時)**: Avoma または Gong(シリーズB以降)

エンタープライズ(500+)

- **会議**: Microsoft Teams + Copilot または Zoom Enterprise

- **ノート**: AI Companion / Copilot 内蔵が優先、補完で Otter Business

- **非同期**: Loom Enterprise(Atlassian バンドル)

- **営業**: Gong(標準 / Salesforce 連携)

- **セキュア会議**: Wire Meet または Webex Suite

教育 / 大学

- **会議**: Google Meet(G Suite for Education)または BigBlueButton(セルフホスト)

- **録画 / 講義**: Panopto / Loom

- **出席 / ポール / ホワイトボード**: BigBlueButton

営業 / RevOps チーム

- **会議**: Zoom(外部ミーティング標準)

- **コール・インテリジェンス**: Gong(大規模)または Avoma(中小)

- **ノート / CRM 自動入力**: Fathom + HubSpot または Gong 内蔵

オープンソース / プライバシー優先

- **会議**: Jitsi Meet(セルフホスト)

- **ノート**: Krisp Notes またはローカル Whisper

- **非同期**: Tella(ブラウザベース)

決定マトリクス一覧

| 優先度 | 推奨 |

|---|---|

| 安定性 / 外部ミーティング | Zoom + AI Companion |

| Workspace 統合 | Google Meet + Gemini |

| エンタープライズ IT 統制 | Microsoft Teams + Copilot |

| オープンソース / セルフホスト | Jitsi Meet |

| 教育 | BigBlueButton |

| 非同期動画 | Loom |

| AI ノート(ボットなし) | Granola |

| AI ノート(無料 / Zoom 統合) | Fathom |

| 営業コール分析 | Gong(Enterprise)/ Avoma(SMB) |

| ノイズ除去 | Krisp |

| オフライン会議録音 | Plaud Note |

第18章 · 未来 — 2026 以降

最後の一章。今後1-2年で何が変わるか。

- **「会議ボット」時代の終わり?** Granola、Krisp Notes のようなローカル取得ツールの成功で、ボットが会議に入るモデルが煙たがられつつある。Zoom / Meet / Teams は結局、ボットなしで自分の会議を自分で自動整理する方向へ進むだろう。

- **AI 会議エージェント**: 会議後の要約だけでなく、会議前の議題準備 + 会議中の自動アクション取得 + 会議後の自動フォローアップまで。Microsoft Copilot が最速でその方向に向かっている。

- **ハードウェア・カテゴリの検証**: Plaud Note の成功が一過性か(スマートウォッチのように定着するか)は2026-2027年で決まる。

- **レガシーの追加整理**: BlueJeans のように GoToMeeting も危うい。Webex は Cisco が維持する限り生き残るが、市場シェアは漸減。

- **ローカルツールの再起**: データ主権、AI 学習懸念、国別規制強化で V-CUBE / NAVER Works / カカオワークのようなローカルツールが SMB 領域で再び勢いを得る可能性。

会議の形は変わり続ける。しかし核は変わらない — **人々が集まって決定を下し、その決定が行動に繋がる**。ツールはその間の摩擦を減らす役割だ。2026年のツール群はその摩擦を — ボット、ノート、動画メッセージ、自動要約を通して — かつてないほど減らした。そしてその間のどこかで、我々は今でも60分の会議を予約するのに30分の日程調整をしている。

参考 / References

- Zoom AI Companion(2023.9 リリース): https://www.zoom.com/en/blog/zoom-ai-companion/

- Atlassian acquires Loom for $975M(2023.10): https://www.atlassian.com/blog/announcements/atlassian-acquires-loom

- Google Workspace Gemini integration: https://workspace.google.com/solutions/ai/

- Microsoft Copilot for Teams: https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/microsoft-copilot

- EU forces Teams unbundling(2023.7): https://www.reuters.com/technology/eu-antitrust-regulators-open-formal-probe-into-microsoft-teams-2023-07-27/

- Slack Huddles: https://slack.com/features/huddles

- Discord Stage Channels: https://discord.com/blog/introducing-stage-channels

- Granola $20M Series A(2024.5): https://techcrunch.com/2024/05/15/granola-ai-meeting-notes-series-a/

- Read.ai: https://www.read.ai/

- Otter.ai: https://otter.ai/

- Fathom Video: https://fathom.video/

- MeetGeek: https://meetgeek.ai/

- Krisp: https://krisp.ai/

- Whereby: https://whereby.com/

- Jitsi Meet(8x8 open source): https://jitsi.org/

- BigBlueButton: https://bigbluebutton.org/

- Wire Meet: https://wire.com/

- Webex by Cisco: https://www.webex.com/

- BlueJeans shutdown notice(2024.3): https://www.verizon.com/business/news/blue-jeans-end-of-life-announcement/

- Gong: https://www.gong.io/

- Chorus.ai(ZoomInfo): https://www.chorus.ai/

- Avoma: https://www.avoma.com/

- Plaud Note: https://www.plaud.ai/

- V-CUBE Japan: https://jp.vcube.com/

- NAVER WORKS(LINE WORKS): https://line.worksmobile.com/jp/

- カカオワーク: https://www.kakaowork.com/

- Around(status): https://www.around.co/

- Mmhmm: https://www.mmhmm.app/

- Tella: https://www.tella.tv/

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2020年初頭、全員が突然 Zoom をインストールした。それ以前は会議室に集まっていた。2026年5月の今、「会議室」という言葉は半分死んでいる。

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