- Authors

- Name
- Youngju Kim
- @fjvbn20031
はじめに: 練習の話がスモールトークで強い理由
趣味で何かをしている人に対して、どう練習しているかを聞くほど良い質問はなかなかありません。相手は自分が時間を注いできたことを話すことになり、その話にはほぼ必ず試行錯誤と個人的な発見が混ざっています。短くは終わりません。
逆に自分の練習の話を出すと、うまくできないという告白が自然に混ざり、会話の壁が下がります。うまくいく話よりうまくいかない話のほうが会話をよく転がします。
この記事は卓球英語スモールトークガイドの3拍子の構造の上に、練習という素材を載せます。
どのくらい、いつ打つか
いちばん軽い入り口です。初対面の相手にも負担がありません。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| How often do you play? | どのくらいの頻度でやるか。 |
| How many times a week? | 週に何回か。 |
| Do you play on weekends mostly? | 主に週末にやるか。 |
| Do you go to a club? | クラブに通っているか。 |
| Do you have a regular practice partner? | 定期的に打つ相手はいるか。 |
| Do you get much practice in these days? | 最近は練習時間が取れているか。 |
| Is it hard to find time? | 時間を作るのが大変か。 |
最後の二つがとくに良いです。忙しいことを前提にした質問なので、相手が「最近あまり打てていない」と答えても気まずくなりません。
自分側の答え
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Maybe twice a week if I am lucky. | うまくいって週二回くらい。 |
| I try to go every Tuesday. | 毎週火曜に行くようにしている。 |
| Whenever I can, honestly. | 正直、時間が空いたときに。 |
| Not as much as I would like. | 望むほどは打てていない。 |
| I go through phases. | 集中してやる時期とやらない時期がある。 |
| I fell off for a while but I am back. | しばらく離れていたが戻ってきた。 |
Not as much as I would likeはどんな趣味にも使える万能の答えです。I go through phasesも同じく、続いていない状態を否定的に聞こえないように言い換えてくれます。
fell offは「続けていたことをやめてしまった」という意味のカジュアルな表現です。
何を練習しているか
ここがこの話題の核心です。
相手に聞く
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| What are you working on right now? | 今は何を練習しているか。 |
| Anything you are trying to improve? | 直そうとしているものはあるか。 |
| Are you focusing on anything in particular? | とくに集中しているものはあるか。 |
| How do you practice that? | それはどうやって練習するのか。 |
| Do you drill or just play games? | 練習メニューをやるのか、試合だけか。 |
| Do you practice serves separately? | サーブは別に練習するか。 |
| What helped you the most? | 何がいちばん役に立ったか。 |
What are you working on?はこの記事で最も重要な文です。卓球に限らずあらゆる趣味と職業にそのまま通じる質問で、ほぼ必ず長い答えが返ってきます。
What helped you the most?は相手を助言者の位置に置く質問です。実力差があるときにとくに自然です。
自分が練習中のことを言う
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| I am trying to fix my backhand. | バックハンドを直そうとしている。 |
| I am working on my serve return. | レシーブを練習している。 |
| I am trying to be more consistent. | もっと安定させようとしている。 |
| I am working on not overhitting. | 強く打ちすぎないよう練習している。 |
| I am trying to move my feet more. | もっと足を使おうとしている。 |
| I am learning to read spin better. | 回転を読むことを覚えている最中だ。 |
| Mostly just trying to keep the ball on the table. | だいたいは台に入れる練習だ、笑。 |
work onとtry toがこのカテゴリーの二本柱です。どちらもまだ完成していないというニュアンスを含むので、謙虚に聞こえつつ努力していることは伝わります。
最後の表現は冗談めかして自分を下げる文ですが、反応がとても良いです。
うまくいかない話
会話がいちばんよくつながる場所です。誰にでもうまくいかない部分があり、その話を出すと相手も自分の話を出してきます。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| My backhand is a mess. | バックハンドがぐちゃぐちゃだ。 |
| I cannot read spin at all. | 回転がまったく読めない。 |
| I always rush my shots. | いつも急いで打ってしまう。 |
| I keep overthinking it. | つい考えすぎてしまう。 |
| My footwork is basically nonexistent. | 足がほとんど動いていない。 |
| I get tight in close games. | 接戦になると体が固くなる。 |
| I have been stuck at the same level forever. | ずっと同じ実力のままだ。 |
| I fix one thing and break another. | ひとつ直すと別のものが壊れる。 |
最後の文は練習したことがある人なら誰でも共感する内容なので、ほぼ必ず笑いと相づちが返ってきます。
get tightは緊張して体が固くなるという意味で、スポーツでよく使われます。chokeという語もありますが、こちらは決定的な場面で崩れるという強い意味なので、自分に対してだけ使うほうが安全です。
うまくいき始めたとき
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| It is starting to click. | だんだんかみ合ってきた。 |
| Something finally clicked last week. | 先週やっと何かがかみ合った。 |
| I can feel the difference. | 違いが感じられる。 |
| It is still inconsistent but it is there. | まだ波はあるが出るようにはなった。 |
| I am getting there. | 近づいてはいる。 |
| Small steps. | 少しずつ進んでいる。 |
clickは理解や感覚が急にかみ合う瞬間を指す慣用句です。学習の話全般に使えます。
I am getting thereはまだ到着していないが向かっているという意味で、謙虚でありながら前向きな答えです。
練習メニューの話
もう少し深く入るときに使う表現です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Do you use a robot? | マシンを使うか。 |
| I do multiball sometimes. | ときどき多球練習をする。 |
| I just do a lot of blocking drills. | ブロックの練習をたくさんする。 |
| I warm up with forehand to forehand. | フォア対フォアで体をほぐす。 |
| I film myself sometimes. | ときどき自分の動画を撮る。 |
| Watching myself on video was brutal. | 自分の動画を見たら衝撃だった。 |
| I take a lesson once a month. | 月に一度レッスンを受ける。 |
| I mostly just play games and hope for the best. | だいたい試合をして祈っている、笑。 |
multiball(多球練習)とblocking drillは卓球でそのまま使われる用語です。
Watching myself on video was brutalはとくに共感を集める文です。brutalは「容赦ない」という意味ですが、ここでは「現実を直視するのがつらかった」という冗談めいた使い方です。
アドバイスを求めるとき
相手が自分より上手なら、アドバイスを求めること自体が良いスモールトークになります。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Any tips for that? | それについてコツはあるか。 |
| What should I be working on? | 何を練習すべきか。 |
| How did you get past that? | それはどう乗り越えたか。 |
| What would you focus on if you were me? | 自分の立場なら何に集中するか。 |
| Is there a drill for that? | それ用の練習法はあるか。 |
| Am I doing something obviously wrong? | 明らかに間違っていることはあるか。 |
How did you get past that?は相手も同じ壁を経験したと前提する質問なので、上下関係を作らずにアドバイスを引き出せます。
最後の表現は実力差が大きいときに便利です。具体的に聞けば具体的な答えが返ります。
アドバイスをもらったとき
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Oh, that makes sense. | ああ、なるほど。 |
| I never thought about it that way. | そういう見方はしていなかった。 |
| I will try that next game. | 次のゲームでやってみる。 |
| Like this? | こういうこと? |
| Better? | これのほうがいい? |
| Okay, that already feels different. | もう感覚が違う。 |
| Thanks, that helps a lot. | ありがとう、すごく助かる。 |
Like this?とBetter?は一語ですが、実戦でいちばん使うことになる表現です。ラケットを持っている状態では短いほど良いです。
やらないほうがいいこと
頼まれていない助言。相手が求めていないのにフォームを指摘すると空気が冷えます。次回の記事であるフィードバック編で詳しく扱いますが、基本は「聞かれたら答える」です。
過剰な自己卑下。一、二度なら親しみですが、毎ポイント下手だと言うと相手が気を使います。
練習量の張り合い。I practice five hours a dayのように聞こえると会話が競い合いになります。量より何を練習しているかで話すほうが良いです。
実戦の流れ
自分: How often do you get to play?
相手: Maybe three times a week.
自分: That is pretty consistent. I am lucky if I get two.
自分: What are you working on right now?
相手: Trying to fix my serve return, mostly.
自分: Same, honestly. I cannot read spin at all.
自分: How do you practice that?
相手: I have a friend serve the same spin twenty times in a row.
自分: Oh, that makes sense. I never thought about repeating it like that.
自分: I will try that next time. Did it take long to click?
相手: A few weeks. It is still inconsistent.
自分: Ha, that is where I live. I fix one thing and break another.
質問 → 自分の話 → また質問が繰り返されています。そして最後に共感で閉じることで、次の話題に移る余地を残しています。
今日すぐ試すこと
- 聞く質問を一つ:
What are you working on right now? - 自分の答えを一つ:
I am trying to fix my backhand. - うまくいかない話を一つ:
I fix one thing and break another. - アドバイスをもらったとき:
Oh, that makes sense. I will try that.
練習の話の目的は情報交換ではなく、同じ立場だと確かめることです。うまくいかないという話を気楽にできるようになれば、会話は自然に続きます。
続けて読む
- 卓球英語スモールトーク完全ガイド — 基本編。3拍子の構造と試合中のリアクション。
- 卓球の話題を英語で — 試合や選手、用具の話で会話を開く。
- シャドーイング練習ツール — 表現を声に出して身につける。