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- Youngju Kim
- @fjvbn20031
はじめに: 褒め言葉がお世辞になる瞬間
Nice shot!は良い表現です。問題はそれだけを十回繰り返したときです。相手はすぐ気づきます。反応はしているが、見てはいない、と。
褒め言葉が本物に聞こえる条件はひとつだけです。何が良かったのかが入っていなければなりません。Nice shotとThat placement was perfectの違いは語数ではなく、後者にはそのボールを実際に見ていたという証拠が入っている点です。
この記事は褒め言葉を強度と場面で分けて整理します。卓球英語スモールトークガイドの3拍子のうち1拍目、つまり反応にあたる部分を深く掘る形です。
短い即座の反応
ラリー中は時間がありません。一語二語のものを用意しておくことが実戦ではすべてです。
| 表現 | 意味 | 強さ |
|---|---|---|
| Nice. | いいね。 | 低い |
| Nice one. | 良かった。 | 低い |
| Good shot. | 良いショット。 | 低い |
| Ooh. | おお。 | 低い |
| Sharp. | 鋭いな。 | 中 |
| Clean. | きれいだった。 | 中 |
| Beautiful. | 芸術だ。 | 中 |
| Filthy. | えげつなくうまい。 | 高い (褒め言葉) |
| Disgusting. | やばい。 | 高い (褒め言葉) |
最後の二つが面白いところです。filthyとdisgustingは辞書的には「汚い」ですが、スポーツとゲームでは最上級の褒め言葉として使われます。韓国語の「미쳤다」(狂っている)がまったく同じ用法で、もともとはその対応関係として書かれた説明です。ただしカジュアルな間柄でだけ使うのが安全です。
何が良かったのかを指す
ここからが本番です。以下の表現はすべて褒める対象が具体的です。
コースと角度
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| That placement was perfect. | コースが完璧だった。 |
| Right on the line. | ラインぎりぎりに入った。 |
| You found the corner. | コーナーを突いたな。 |
| Great angle. | 角度がいい。 |
| You had the whole table open. | 台を大きく開けさせられた。 |
回転とサーブ
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| That serve had so much spin. | あのサーブは回転がすごかった。 |
| I could not read that at all. | まったく読めなかった。 |
| Your serve is nasty. | サーブが本当に厄介だ。 |
| The variation is what gets me. | 変化をつけてくるのがきつい。 |
タイミングと反応
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Great reaction. | 反応がいい。 |
| How did you even get there? | あそこにどうやって届いたのか。 |
| You were already moving. | もう動き出していたじゃないか。 |
| That was quick. | 速かった。 |
試合運び
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| You had me running the whole time. | ずっと走らされっぱなしだった。 |
| You never gave me a free ball. | 楽なボールを一本もくれなかった。 |
| You changed it up every point. | 毎ポイント変えてきたな。 |
| You stayed calm the whole match. | 試合中ずっと落ち着いていた。 |
| You do not miss. | ミスをしないんだな。 |
この最後のカテゴリーが最も強い褒め言葉です。個別のショットではなく試合全体を見ていたという意味だからです。試合が終わったあとに使うのに向いています。
You had me runningはとくに良い表現です。相手を持ち上げながら、同時に自分が苦しかったことを笑って認める構造なので、自然に謙遜が混ざります。
実力差が大きいとき
相手が自分よりずっと上手なとき、褒め言葉が卑屈に聞こえてしまうことがあります。冗談を混ぜれば解決します。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Okay, you are way too good for me. | オーケー、自分には強すぎる。 |
| I am just here for the exercise at this point. | この時点でもう運動しに来ているだけだ。 |
| Teach me your ways. | 秘訣を教えてほしい。 |
| I am learning a lot, mostly about losing. | いろいろ学んでいる、主に負け方を。 |
| That was educational. | 勉強になった、笑。 |
| I could not do anything with that serve. | あのサーブには手も足も出なかった。 |
こうした表現は負けている事実を認めつつ、場の空気を重くしません。実力差のある相手と打ち続けたいなら、これが重要です。
相手が負けたときの褒め方
自分が勝ったときがいちばん気をつかいます。褒め言葉が恩着せがましく聞こえやすいからです。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| That was closer than the score says. | スコアよりずっと接戦だった。 |
| You had me worried at the end. | 最後は本当にひやひやした。 |
| That third game could have gone either way. | 3ゲーム目はどちらが取ってもおかしくなかった。 |
| Your backhand is really solid. | バックハンドが本当に安定している。 |
| I got lucky on a few of those. | いくつかは自分が運が良かった。 |
核心は具体的に指すことです。You played wellは慰めのように聞こえますが、That third game could have gone either wayは実際に試合を見ていた証拠になります。
I got luckyを混ぜると勝ちを強調しなくなるので、ずっと気楽になります。
やらないほうがいいこと
| 避ける表現 | なぜ |
|---|---|
| Good try. | 努力は認めるというニュアンスで、見下ろす感じになる |
| You will get there. | まだ遠いという意味に聞こえうる |
| Not bad for a beginner. | 初心者というラベルを貼ってしまう |
| Do not worry about it. | 相手が気にしていることを前提にしてしまう |
韓国語の「잘했어」(よくやった)とは違い、Good tryには子どもや明らかに格下の相手に使うニュアンスがあります。対等な相手には使わないほうが安全です。
しばらくぶりに会った相手に
時間が経って再会したときの褒め言葉は、とくに喜ばれます。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| You have gotten a lot better. | ずいぶんうまくなった。 |
| You are way more consistent than last time. | 前よりずっと安定している。 |
| Your serve has improved a ton. | サーブがかなり良くなった。 |
| Have you been practicing? | 練習していただろう。 |
| Whatever you have been working on, it is showing. | 何を練習してきたにせよ、出ている。 |
最後の表現が良いです。具体的に何を練習したか知らなくても使えますし、相手が自分の練習の話を始めるように仕向けます。そこから自然に練習の話へ移れます。
褒められたとき
ここで多くの人がぎこちなくなります。韓国語では謙遜して否定するのが礼儀ですが、英語で強く否定すると会話が切れます。No no, I am terribleと言われると、相手はそれ以上言うことがなくなります。
軽く受け取る
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Thanks! | ありがとう! |
| Thanks, I got lucky. | ありがとう、運が良かった。 |
| I will take it. | まあ、ありがたく受け取っておく。 |
| Finally, right? | やっと一本入った、笑。 |
| That one actually worked. | いまのは本当に効いた。 |
返す
いちばん自然なのは、受け取ってから返すことです。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Thanks, your forehand is way better than mine though. | ありがとう、でもフォアはそっちのほうがずっと上だ。 |
| Thanks. I have been working on that one. | ありがとう。それは練習していたところだ。 |
| Appreciate it. You are making me work for it. | ありがとう。おかげで一本一本きつい。 |
二つ目がとくに良いです。褒め言葉を受け取りながら自分が努力した部分を自然に伝えつつ、相手に練習という次の話題を渡します。
強度の調整まとめ
同じ場面でも、関係と空気によって強さを変える必要があります。
| 場面 | 適切な強さ | 例 |
|---|---|---|
| 初対面の相手 | 低い〜中 | Nice one. / Great angle. |
| 何度か打ったことがある相手 | 中 | You had me running. |
| 親しい相手 | 高い、冗談も可 | Okay that was filthy. |
| 自分が勝ったとき | 具体的に、低めのトーンで | That third game was close. |
| 実力がはるかに上の相手 | 冗談を混ぜる | Teach me your ways. |
実戦の流れ
(相手が鋭いコースで得点)
自分: Ooh, right on the line.
(数ポイント後、相手のサーブに完全にやられる)
自分: I could not read that at all.
自分: Your serve is nasty. Is that a pendulum?
相手: Yeah, I have been working on the variation.
自分: It shows. The variation is what gets me.
(試合終了、自分の負け)
自分: GG. You had me running the whole time.
自分: You never gave me a free ball.
相手: Thanks, you pushed me though.
自分: Ha, I will take it.
自分: Your backhand is really solid. How long did that take?
褒め言葉ひとつで終わらせず、質問をつけるのがコツです。Your serve is nastyで止めると会話は終わりますが、Is that a pendulum?を足せば続きます。
今日すぐ試すこと
- 即座の反応をひとつ:
Ooh, right on the line. - 具体的な褒め言葉をひとつ:
You had me running the whole time. - 褒められたときの一言:
Thanks, I have been working on that one. - 質問をつける: 褒めたあとに
How long did that take?
褒め上手なのは表現をたくさん知っている人ではなく、何が良かったのかを言える人です。そのためには結局、相手のプレーを実際に見るしかありません。表現はそのあとの問題です。
続けて読む
- 卓球英語スモールトーク完全ガイド — 基本編。3拍子の構造。
- 卓球の練習の話を英語で — 褒めたあとに続けやすい話題。
- 英会話練習 — 会話構造の訓練。