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FDEオンボーディング90日 — 把握、単独チケット、主導ミッションの3か月

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90日を設計すべき理由

普通のエンジニアのオンボーディングは一重です。新しい会社のコードベースと人に適応すればいい。FDEのオンボーディングは二重です。自社の製品と組織を覚えると同時に、担当する顧客企業のシステムと人にも適応しなければなりません。未知の環境が二つ重なるので、計画なしに入ると、3か月経ってもどちらにも根を張れていない状態になります。

だから最初の四半期は、流れに任せず設計すべきです。以下の90日フレームは特定の会社の制度を写したものではなく、FDEという職種の構造から一般化して構成した枠組みです。骨格は三段階。1か月目は把握、2か月目は単独チケット、3か月目は主導ミッション。各月の目標を一文で決めておけば、毎週のチェックリストは自然に付いてきます。

下に敷かれている原理は信頼口座です。顧客先でのFDEの発言力は肩書きではなく積み上げた信頼から生まれ、信頼は一度の大きな成果ではなく、小さな約束を守る反復から積み上がります。90日を設計する目的は華やかなデビューではなく、この口座をマイナスなしで開設することです。逆に、最初の月に作った悪い第一印象は、残りの任期の間ずっと利子を取り立てます。以下のチェックリストの項目一つ一つが、結局はこの口座への入金行為です。

1か月目 — 環境、製品、人を把握する

最初の月の目標は成果ではなく地図です。ここで描いた地図の精度が、残り2か月の速度を決めます。

  • 第1週 — アクセス権の総点検。VPN、SSO、コードリポジトリ、チケットシステム、顧客環境への接続経路まで、アカウントを一つずつ確認し、使えないものをリスト化して申請します。自社製品をドキュメントだけを頼りに白紙からインストールしてみます。インストールで詰まる場所が、そのまま顧客が詰まる場所です。
  • 第2週 — 顧客環境の技術地図。担当顧客のシステム構成を自分でダイアグラムに描き、デプロイ経路と直近の障害記録を三件読みます。描けない部分が質問リストになります。
  • 第3週 — 人の地図。顧客側で誰が意思決定者で、誰が実際のユーザーで、誰が味方になってくれるチャンピオンかを区別します。自社側のエスカレーション経路も一緒に整理します。ミーティングはまだ見学が基本です。
  • 第4週 — チケットのシャドーイング。先輩がチケットを処理する過程を最初から最後まで観察し、存在するランブックを目録化し、顧客企業の略語と用語で用語集を作ります。

最初の月の罠は焦りです。早く何かを見せたくて地図描きを飛ばすと、2か月目に出した速度が3か月目の事故になって返ってきます。

2か月目 — 単独でチケットを処理する

2か月目の目標は、信頼口座への最初の入金です。大きさより完結性が重要です。

  • 第5週と第6週 — リスクの低いチケットを単独で取ります。処理過程の全体を記録に残し、顧客とのやり取りは監督者がCCに入った状態で自分でやってみます。約束した時点で中間報告が出たかどうかが、解決の速さより重要です。
  • 第7週と第8週 — チケットの難度を一段上げ、障害対応に副担当として参加します。処理したチケットから一つ選んで再発防止の提案を文書にまとめます。この文書が最初のクイックウィンになることが多い。

この月の罠はスピード欲です。信頼は解決の速さではなく、コミュニケーションの規則性から積み上がります。遅くても予告された遅延は信頼を削りませんが、速くても音沙汰なしの後の完了報告は不安を残します。

3か月目 — ミッションを主導する

3か月目の目標は、小さなものを一つ、最初から最後まで主導してみることです。

  • 第9週と第10週 — 統合一件、マイグレーション一件のような2週間サイズのプロジェクトを選んで主導します。開始前に成功基準を文書に書き、顧客と合意します。基準文書なしで始めたプロジェクトは、終わっても終わったと言えなくなります。
  • 第11週と第12週 — 実行し、振り返りを残します。顧客との定例ミーティングを単独で進行してみて、自分がオンボーディングで詰まった場所をオンボーディング文書の改善として返します。次の人の90日が短くなる分が、自分の貢献です。

90日が終わったときに見えるべきもの

3か月が過ぎた時点で自分に三つ問えば、オンボーディングの成否が現れます。第一に、担当顧客のシステムダイアグラムを何も見ずに描けるか。第二に、その顧客のステークホルダーマップを説明できるか。誰が決め、誰が使うのか。第三に、障害報告が来たら最初の30分に何をするかが決まっているか。

どれか一つでも答えがぼやけているなら、その領域だけ選んで1か月目の地図描きに戻ればいい。オンボーディングは直線ではなく回路で、弱い区間を見つけて巻き戻すこと自体が正常な軌道です。3か月目の目標は完璧になることではなく、どこが空いているかを自分で分かっている状態になることです。

三つとも答えが出ればオンボーディングは完了です。三つ目の答えがぼやけているなら、次の記事がまさにその話です。障害診断プレイブックに進みます。

手を動かして練習する

オンボーディング90日の感覚は、シミュレーションで先に体験できます。

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